【アレコレ細野美也子】着物コーデ:1月② 東レ洗える附下|みずもち|富山県
万能附下+存在感のある平安蹴鞠の帯でコーディネート。
〈着物〉
新年にふさわしい若竹色の錦嚢柄の附下。
着物は若竹色の地色に錦嚢(きんのう)が描かれた附下。
錦嚢は宝尽くしで用いられるモチーフの1つで、金銭を入れる袋。いまで言うお財布です。新年が明けた1月にふさわしい色柄ですが、仰々しい宝尽くしではないので、4月まで活躍できる重宝な一枚です。いい意味でクセがないので、特にお茶席にはぴったり。茶室の設えやお道具の雰囲気を気にすることなく着られるので、着る時季やお茶席の特徴に合わせて帯で変化をつけてお楽しみいただけます。
着物初心者の方が気軽に着られる附下。着物上級者の方が満足する完成度。
きものサロンみずもちセレクト附下。
〈帯〉
袋帯 西陣織 北尾織物匠 蹴鞠図。
2024年は平安時代が熱い!公達の蹴鞠ところで、先に“いい意味でクセがない”といいましたが、これは“平凡”とは別。
着る人の個性や、小物などのコーディネート次第で変化を楽しめるということ。
その一例として今回は優雅でいながら上品な躍動感もある、ちょっと個性的な袋帯を合わせてみました。
優雅と躍動感? 一見相反するように思えるこの両方の印象をもつのが、公家の蹴鞠(けまり)を緻密な織りで表した袋帯。
2024年の大河ドラマは紫式部が主人公ということもあり、平安時代が注目されています。
平安模様としての人物では十二単の女性が描かれることが多いですが、男性の、それも活動的な日常を表現している珍しい帯です。おっとりとした京なまりの公家言葉が鞠と一緒に飛びかっていそうですね。
蹴鞠―聞いたことはあると思います。平安時代の貴族たちの遊びです。鞠を落とさないように足で蹴ってつなぐ遊びで、現代のリフティングにあたるでしょうか。桜の下で蹴鞠(けまり)に興じている公家の公達。空(くう)に上がっている空豆のような形をしたものが鞠です。因みに、この蹴鞠。難波流、飛鳥井流など、流派があり、いまでいう認定方式を行うようになりました。
実力により烏帽子の懸緒(かけお=紐)の色が変わります。柔道でいうところの白帯、黑帯みたいな階級の違いです。
公家たちはハクがつくので必死に稽古をし、やがては金銭をつんで紐の色を変えてもらう不届き者もいたようですよ。
〈コーディネート〉
若草色〜抹茶色の緑系を基調に全体をまとめたコーディネート。
最近人気のワンカラーコーディネートになりますが、ややもすると、無難・単調になりやすいという落とし穴も。そこを回避し、完成度の高いワンカラーコーディネートにするコツは、“強弱”をしっかりつけること。同系色であっても、落ち着きのある中間色、優しい印象の淡い色、パキッとした鮮やかな純色など、強弱をつけるとメリハリのある立体的な仕上がりになります。ここでは深緑の帯〆を入れることで締まりが出るとともに、帯の松の色と馴染んでまとまりのある、お洒落な印象のコーディネートになります。
附下:東レシルック洗える着物 106-0101
袋帯:西陣織 北尾織物匠 蹴鞠図 116-0522
帯上:313-0009
帯〆:江戸組紐 五嶋紐 冠 ゆるぎ 312-0244
きものサロンみずもち:https://warakuan.shop-pro.jp/
〈コーディネーター〉
コーディネート 文:細野美也子様(月刊アレコレ)
https://www.arecole.com/
Instagram:@arecole.miyakohosono
〈会社案内〉
水持産業株式会社
https://www.warakuan.jp/
〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
TEL:0120-25-3306
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