【アレコレ細野美也子】着物コーデ:4月③ 東レ洗える附下|水持|富山県
着る人の活力漲るコーディネート。
〈着物〉
瑞々しい若菜色に、部分的に刺繍が施された花丸紋の洗える附下。
落ち着いた雰囲気の中間色が多い附下の中では、色そのものの綺麗さと透明感があり、専門的にいうと“明清色”になります。
ところで、“中間色”という言葉はよく使われますが、“明清色”とは-?
これらの色みの定義をご存知ですか?
最も鮮やかな、何の混じりっけもない色を“純色”といいます。
この純色に、白を混ぜると明清色、黒を混ぜる暗青色、そして、灰色を混ぜると中間色といいます。
どれも元の純色の鮮やかさは失われますが、白と黒を混ぜた場合は濁り感が抑えられ、元の色みを残しますが、灰色を混ぜた場合は濁り感がでてきます。なので、中間色は濁色ともよばれます。
ただ、濁色=綺麗でない色、ではありません。
ソフトな色みや、知的なグレイッシュな色みなど、中間色にしか出せない優しさと落ち着き、複雑な味わいが信条です。
そして、今回のこちらの若菜色は緑に白を混ぜた明清色のような色。
緑本来のきれいな色みがちゃんと分かる、自然を感じる色です。
だから、瑞々しさに通じ、着る人に元気な印象をもたらします。
一見、若い年代に人にピッタリ?と思うかもしれませんが、NO!
むしろ、ちょっとお疲れが顔や立ち姿に出やすい年代の方にオススメです。
きものサロンみずもちセレクトの洗える素材の附下は、絹と見紛う光沢があるしっかりした高級ポリエステル素材。
素材の光沢と、色がもつ生命力が着る人に活力を与えてくれますよ。
着物初心者の方が気軽に着られる附下。着物上級者の方が満足する完成度。
きものサロンみずもちセレクト附下。
〈帯〉
袋帯 尾峨佐染繍 四騎獅子狩文。
シルクロードを通ってやってきた異国の文様、獅子狩紋。
騎馬民族をルーツにするエスニックな文様でありながら、刺繍の立体的な表現と上品な配色で、貴婦人のようなエレガントさが香ります。
附下はもちろん、モダンな訪問着や色留袖に合わせてみたい袋帯です。
〈コーディネート〉
カワイイと花丸紋と、ユーラシア由来の獅子狩文。
まるで雰囲気が違う文様が、色そのものや、配色により違和感なく調和するたのしさが、ポイント。
先に色のお話をしました。
ちょっと専門的な言葉も使いましたが、帯の色、附下の色ともに、“白を混ぜたような色”だから調和するのです。
柄だけでなく、色そのものでもなく、色の調子―色調が同じだとどんな色を合わせても調和がとれます。
今回は、よくある柄やイメージのコーディネートではなく、色の調子=トーンがテーマです。
ちょっと難しかったかもしれませんが、カラーコーディネートのコツを知ると、コーディネートがぐんと楽に、そして垢抜けます。
附下:東レシルック洗える着物 刺繍花の丸 106-0057
袋帯:尾峨佐染繍 四騎獅子狩文 116-0714
帯上:江戸組紐 五嶋紐 313-0030
帯〆:江戸組紐 五嶋紐 312-0219
きものサロンみずもち:https://warakuan.shop-pro.jp/
〈コーディネーター〉
コーディネート 文:細野美也子様(月刊アレコレ)
https://www.arecole.com/
Instagram:@arecole.miyakohosono
〈会社案内〉
水持産業株式会社
https://www.warakuan.jp/
〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
TEL:0120-25-3306
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〘きものサロンみずもち〙
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