【アレコレ細野美也子】着物コーデ:4月④ 東レ洗える附下|みずもち|富山県
時代にぴったりな、袷を単衣でご提案コーディネート。
〈着物〉
青みのある濃いめのグレーに絞りのような柄が飛ぶ附下。
地色とスクエアがモダンでスッキリした印象をもたらします。
リアルな絞りではないので、逆に角形の絞り柄というところに、え?と目を留める人もいそうです。
ところで、そろそろ気温が上がってくる時季です。
平成では、袷?単衣?と、悩んだ人は多いと思います。
しかし、いまやルールの中での単衣6月9月説は自然消滅しつつあるといっていいでしょう。
相手があって着る礼装でさえ単衣と袷に関しては柔軟に考える人が増えています。
4月に私が編集している『月刊アレコレ』でとったアンケートで、カジュアルにおいて「絹の単衣を着る時期をおしえてください」という項目がありました。
絹というのは、単に単衣だと木綿や綿麻など、どちらかと言えば通年仕様で着る着物も含まれるであろうという推測で、「本来、袷だった時季に単衣をいつから着るか」という点に着目した質問にしました。
4月〜10月(薄物は別)が39%で、袷と併用しながら真冬以外と回答した人が31%でした。両方合わせて約70%です。
アンケートの人数は77名ですが、ポイントは呉服店関係者や着付け師さんなど、着物に詳しい人達が母数ということです。
ここまで単衣が増えてくると、色柄もやや単衣を意識した色柄を選ぶことが増えてきます。
白っぽすぎず、柄も季節を問わない―紹介した附下はまさに単衣にぴったりな一枚。
着物初心者の方が気軽に着られる附下。着物上級者の方が満足する完成度。
きものサロンみずもちセレクト附下。
〈帯〉
名古屋帯 呉遊安田 孔雀の舞
初夏にふさわしい白地ベースに、羽根がデザインされた洒落た帯です。
無地部分がたっぷりあるのですが、“もの足りない”という感じがしません。
羽根の柄がもつ空気感や軽さを生かす、計算されたような余白です。
羽根は2種類で1種類は孔雀の羽根。
因みに孔雀は、貢物として飛鳥時代に頃に日本に持ち込まれたのと言われていますが、生息はもっとあと。
とてもエキゾチックな姿の鳥であったためか、モダンなイメージをもつ柄として明治〜大正時代のきものや帯の柄に使われるようになってきました。
軽さがあるので、附下、小紋など、きちんと感のあるスマートカジュアルに活躍します。
〈コーディネート〉
全体に余白のある、引き算のコーディネート。
初夏の気配が漂います。
しかしまだ完全に夏物ではない季節のスマートカジュアルとして合わせました。
ブルーベースと白でスッキリと、帯〆も細めにしています。全体に余白のある、引き算のコーディネート。
盛夏は盛夏の素材を用いますが、その一歩手前は単衣の軽やかさを意識、重たくならないことが肝要です。
附下:東レシルック洗える着物 紋意匠附下 106-0087
袋帯:呉遊安田 孔雀の舞 116-0197
帯上:江戸組紐 五嶋紐 313-0023
帯〆:江戸組紐 五嶋紐 312-0127
きものサロンみずもち:https://warakuan.shop-pro.jp/
〈コーディネーター〉
コーディネート 文:細野美也子様(月刊アレコレ)
https://www.arecole.com/
Instagram:@arecole.miyakohosono
〈会社案内〉
水持産業株式会社
https://www.warakuan.jp/
〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
TEL:0120-25-3306
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