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【細野美也子監修コーディネート】八月④:附下 ■着る人の品性と知性が目に見える、名残の夏のコーディネート。大事な人と過ごす時間に

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【細野美也子監修コーディネート】八月:附下

■着る人の品性と知性が目に見える、名残の夏のコーディネート。大事な人と過ごす時間に

きもの:裏葉柳色に笹がデザインされた洗える附下。街で目を引く装いになります


きれいな薄緑の地色は、伝統色でいうと裏葉柳色。
柳の葉の裏は表の色より薄い緑になります。
夏の素材、薄ものはそれだけで目を引くものですが、キレイな色は街なかで一層目立ちます。

目立つ――これは使い方により良し悪しがありますが、こちらのブログでも度々言っているのが“上品に目立つ”のが大人の最上級のおしゃれと言っていいと思います。
ただでさえ目立つきものだから、あえて周囲や洋服に馴染む色、浮かない着こなしという発想もありますが、こちらは存分にきもののおしゃれ、大人のセンスを放つ着こなしをしていただきたい絽の附下です。

きれいな地色だけでなく、柄の笹に施された細やかな刺繍が、きものの上質さを一段格上げさせます。
笹は古典的な紋様ですが、刺繍のデザインと白上げの組み合わせの配置バランスがよく、垢抜け感があります。

さて、薄ものという素材について触れると――職人さんや販売業の方など、きものを生業にしている人はきものの素材の中で夏もの、薄ものが好きという人が多いのですが、
それは素材の豊富さと、薄ものという夏限定の素材へのエモーショナルな感覚ではないかと思っています。
実際、私自身も薄ものには秋冬ものの素材にはないロマンティックさがあり、絽や紗など、夏素材が大好きです。

とはいえ、日々正絹の薄ものを着る負荷を感じるというのは、現実問題としてあります。
前にもお伝えしましたが、今夏はシルックやセオアルファなど、洗える素材のきもので薄ものを着たい気持ちが満たされています。
正絹は正絹の良さがあるので、それに代わるものではなく、別なジャンルの薄ものと捉えてたのしんでいます。

紹介している東レシルックの絽。
ポリエステルのなかでも東レシルックは正絹に近い組織を目指して開発されています。
落ち感や光沢など、正絹に近い特長をもつのはそのためです。
そしてそれまでのポリエステルが持ち得なかった、吸水速乾という特長ももち、ポリエステルだから暑いという認識は改めなければならない頃合いです。
まずはお試しを。

きもの初心者の方が気軽に着られる附下。
きもの上級者の方が満足する完成度。
わらくあんセレクトの洗える附下です。

 

帯:季節先取り、8月に秋風を運ぶ涼やかな桔梗が秀逸な麻の九寸名古屋帯

桔梗は薄と並んで代表的な秋の柄。
しかし、その秋の柄を夏素材の麻に描くのが日本人であり、きもの特有のおしゃれです。
最近は残暑が長いこともあり、麻を用いる季節が早まっているとともに、盛夏が過ぎて9月に入っても麻を着ている人が増えています。

確かに暑いけれど、やはり9月に麻はちょっと……という人もいるかもしれませんね。
しかし、帯だけでも涼しさが違います。
きもので一番暑いのは、伊達〆や帯、帯枕、帯上と、布を重ねる帯まわり。
ここが麻だと体感温度は全然違います。
水分や湿気を外に出す力が高い麻の機能を活かしてください。
もちろん、盛夏でも。

そしてもう一つの参考にしていただきたいのは、帯芯。
仕立てではお任せにすることが多いと思いますが、通常は絹芯か、綿芯になりますが、夏物はぜひ絹芯を。
蒸散性といって湿気を外に出す力が一番高いのが麻ですが、その次が絹。
3番目の綿は、吸水性はありますが蒸散性は高くありません。
つまり乾きにくい。
イコール汗や湿気がこもりやすくなります。
ちょっと高くなりますが、その分の価値はあります。

 

コーディネート:日本の季節の情緒と美しさを絵にしたような、こなれ感がある上級コーディネート

桔梗で季節の先取りをしながら、それが夏の名残にもなる、絽と麻の盛夏素材のコーディネート。


この「夏の名残」――この言葉にはまさに先週お伝えした日本人の美意識を象徴する「秋草」、つまり「うつろいという時間軸に対する哀感」が込められています。

先年、知人が残暑の厳しい9月に薄もので大師匠の日本舞踊の舞台を観に行った際。
ご当人に挨拶をしたときに「今日は暑さが厳しく、薄もので失礼します」と一言添えたところ、「(夏の)お名残ということでーー」と微笑まれたと。

日本舞踊やお茶の世界でも季節の切り替えに厳密と言われますが、このエピソードを聞いたときは感動しました。なんてステキな受け答えでしょう。
“お名残”という言葉ですべてを包み込む知性。

和ごとの世界ではなく、一般的なおしゃれとしてきものを楽しむ私たちは、すでに9月の薄ものも普通になりつつありますが、
季節の変化を念頭におしゃれを考えるのは、ルールではなくそれがステキだからです。
こなれ感のある上級コーディネート、お試しください。

 

夏附下 東レシルック洗える着物 111-0163
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単衣・夏九寸名古屋帯 メーカー:宮岸織物 麻 桔梗 120-0045
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帯〆 メーカー:五嶋紐 三分紐 帯留付き 琉球ガラス 緑 312-0421
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夏帯上 メーカー:五嶋紐 絽 レモン色 313-0210
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コーディネート 文:細野美也子様月刊アレコレ)
Instagram:@arecole.miyakohosono

 

水持産業株式会社
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〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
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