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【アレコレ細野美也子】着物コーデ:10月④ 東レ洗える附下|みずもち|富山県

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遊び心豊かに取り入れてカジュアルダウンコーディネート。

〈着物〉

着まわし偏差値が高い大人の秋色附下。

パープルを基調とした附下、立体的に見える七宝重ねがポイントの秋冬に活躍する一枚。
秋色を意識した、附下でありながらかなりカジュアルに寄せたコーディネートです。

附下は訪問着より気軽に着られる重宝な着物ですが、それでも訪問着の簡略版≒セミフォーマルの範疇として捉える人がほとんどだと思います。
これまでに紹介したコーディネートも、フォーマルまではいかないものの、セミフォーマル感が香るもの、きちんと感が勝っているものが多かったと思います。
しかし、そういう中でもカジュアダウンして、スマートカジュアルとしても着られるコーディネートも少なからず、意識して紹介してきました。
それは、着物を少しでも日常に戻すため、特別なときだけでなく機会をみては着ていただきたいと思っているから。

そして、きものサロンみずもちセレクトの附下は、色、柄が秀逸で、帯やコーディネート次第で着まわしができるアイテムが多く、
だからこそより多くの機会に着物を着ていただきたい、そんな思いがもう1つの理由です。

さて、今回のコーディネートもその趣旨で、よりカジュアル色を出した普段着コーディネートとして仕上げました。

さっぱりした七宝柄は伝統文様でありながら、洗練された幾何学模様でもあります。
幾何学模様は季節に干渉されないので使い勝手もよく、色使いやコーディネートで様々なイメージでの着こなしができます。

カジュアル着物が盛んな現代。
カジュアル着物の自由度は増す一方ですが、その反面、カジュアル着物は小紋や紬や木綿……というイメージにとらわれていないでしょうか。
“カジュアル”はアイテムとしての着物だけを指しているわけではありません。
シーンとして捉えるカジュアルもあります。

仮に、とてもステキなミシュランの星を獲っているレストランの予約が取れたとしましょう。
ワクワクしますね。
しかし、着るものに気を使いますが、フォーマルなシーンではないですよね?
こういうケースのときは、洗える附下をカジュアルダウンしてスマートに着こなしていただきたい。
キラキラの袋帯バーンでは、むしろ野暮。
きちんとした装いながら、頑張りすぎないこなれ感こそが、ほんとうにお洒落と感じるポイントです。
ワインを思わせる葡萄色のような地色の洗える附下。食事も安心ですね。

着物初心者の方が気軽に着られる附下。着物上級者の方が満足する完成度。
きものサロンみずもちセレクト附下。

〈帯〉

織九寸名古屋帯 西陣織 呉遊安田 孔雀の舞。

クラシックモダンな孔雀モチーフは、それだけでおしゃれ西陣の九寸名古屋帯。

一応、お伝えしておくと、帯は染めと織りに分けられることはご存じだと思います。
さらには、染め帯は芯を入れて仕立てる帯で、博多帯を代表とする織りの八寸帯はお太鼓部分をかがるだけで、芯を入れないで使う帯です。
芯を入れる帯は別名、九寸帯、芯を入れないでものは八寸帯です。
これは仕立てる前の丸巻きのときの帯幅の違いです。この一寸の差は、芯をいれるときに仕立てる縫い代分、幅があるということです。
八寸は織りが多いので、織りはすべて八寸と思っている人もいますが、織りでも芯入れの仕立てをする九寸帯があります。

そして、こちらは織りですが九寸名古屋帯になります。
孔雀は奈良・飛鳥の時代から知られていますが、一般的には明治以降に柄として流行しました。
舶来趣味がもてはやされたこの時代にエキゾチックな孔雀は帯や着物に持ち入れられました。
不思議なことに現代においても日本では孔雀の模様が人気で、明治以降から変わらずモダンでお洒落なイメージを維持しています。

ともすれば主役になることが多い柄ですが、こちらは控えめな使い方で着物の柄を邪魔するほどではありません。
無地部分も多く、あまり着物を選ばず、カジュアルな装いで活躍してくれる帯です。

〈コーディネート〉

附下をカジュアルダウンして日常にも楽しむコーディネート。

-ポイントは色を使うこと。
附下をカジュアルとして捉える―え?と思われるかもしれませんが、先述のように、センスの良い人気の店で友人たちと食事会をするとなったとき。多くの人は場所を考慮して着るものを選ぶと思います。

居酒屋女子会で附下は着ませんが、場所により、選択肢に紬・小紋とともに、附下や軽めの訪問着があってもいいはず。
着こなし次第で、附下や軽めの訪問着はスマートカジュアルの中にラインナップになるはずです。

紹介しているのは、そういう柔軟な考え方でコーディネートしたもの。
附下や軽めの訪問着をカジュアルダウンするときのコツは、色を入れること。
フォーマルは淡い色や、薄めの中間色を使うことが多いので、逆に色を入れることでフォーマル感から離れます。

こちらはパープルの着物に合わせて、帯上、帯〆に色を効かせています。

特に衿秀の帯上は、抹茶色と紫色の染め分けでスタイルに合わせて選べますが、あえて2色が出るような使い方をするとよりカジュアル感、お洒落感がでます。

附下:東レシルック洗える着物 七宝重ね 106-0066
織九寸名古屋帯:西陣織 呉遊安田 孔雀の舞 117-0197
帯上:京都和装小物 衿秀 313-0085
帯〆:京都和装小物 衿秀 矢羽根 紫・グレー・黄緑・白 312-0059
きものサロンみずもち:https://warakuan.shop-pro.jp/

〈コーディネーター〉

コーディネート・文:細野美也子様(月刊アレコレ)
https://www.arecole.com/
Instagram:@arecole.miyakohosono

〈会社案内〉

水持産業株式会社
https://www.warakuan.jp/
〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
TEL:0120-25-3306

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